拶の中で奥西日本海難防止協会理事長は「当協会としても海洋環境保全の観点から、NOWPAPの推進を側面から積極的に支援するとともに、本会議が関係各国間の一層の交流の場となることを切に期待している」と述べた。
同じく主催者の運輸省を代表して堀内新潟運輸局長は「本会議の開催を通じて参加者の海洋汚染防止に関する相互理解が深められ、NOWPAPに基づく海洋汚染防除に関する地域国際協力体制の構築を図るための第一歩となることを期待する」とあいさつした。
本会議が行われた新潟県は、NOWPAP関係各国との間に主要な海空交通網を有し、環日本海の国際交流の表玄関としての機能を持つとともに、大規模な石油基地および近代的設備の港湾施設を有するなどの理由により、今回の国際会議の舞台としてふさわしい場所として特に選ばれた。

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会議の模様は、新聞報道のほかテレビのニュース番組でも大きく取り上げられ、本国際会議に対する地元新潟県の関心の高さを伺い知ることができた。会議の概要は次の通りであった。
1、主催 (社)日本海難防止協会▽日本国運輸省
2、協賛 (財)笹川平和財団▽新潟県
3、後援 国民の祝日「海の日」を祝う実行委員会
4、開催期間 平成八年七月二十三日から二十五日までの三日間、最終日は周辺港湾施設および石油関連施設等の視察会を実施
5、会場 新潟市「ホテル イタリア軒」国際会議場
6、参加者
@海外招待者(八人)
*中華人民共和国(二人)
国家環境保護局海洋所長▽港務監督局船舶監督所長
*大韓民国(二人)
海運港湾庁船舶局国際海事課長▽海洋警察庁海洋汚染管理部防除課長
*ロシア連邦(二人)
運輸省海洋汚染防除・救難部長▽同部極東救難支部長
*IMO(一人)

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海洋環境部長
*UNEP(一人)
淡水局計画官
A日本側参加者(七人)
*運輸省(二人)
運輸政策局長代新潟運輸局長▽運輸政策局海洋室長▽運輸政策局海洋室補佐官▽運輸政策局海洋室専門官
*海上保安庁(三人)
警備救難部海上防災課長▽警備
救難部海上防災課専門官▽警備
救難部海上防災課国際係長
Bオブザーバーおよび関係団体(二十五人)
新潟運輸局▽第一港湾建設局▽海上保安庁総務部国際課▽第三管区海上保安本部機動防除隊▽第九管区海上保安本部▽新潟海上保安部▽新潟県消防防災課▽新潟県環境対策課▽新潟県港湾課▽日本船主協会▽石油連盟▽海上災害防止センター▽日本海難防止協会
7、議題
@海洋汚染に対する準備および対応に関する最近の状況◎各国の報告【中華人民共和国、大韓民国、ロシア連邦、日本】◎国際機関の

 

 

 

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